私がパティシエになっ9年。この仕事をしていて感じることに1つに
辞める人が多い!
ネットの情報では1年以内の離職率は70%、3年以内では90%というデータがあるようです。
実際に私の専門学校の同期も1年以内に70%ぐらい辞めてしまい、今現在もパティシエとして働いているのは1割ぐらいなので、データとしてはあっているのかなと思います。
この記事では、私がパティシエとして働いて感じた、若者がすぐに辞めてしまう理由をご紹介します。
パティシエは1年目が1番辛い?
結論からいうと、パティシエは1年目が最も辛い時期だと思います。実際私も何度も辞めようと考えました。その理由をまとめてみます。
- 初めのうちはお菓子を作らせてもらえない
- 長時間労働(拘束時間が長い)
- センスが必要な仕事がある
- 低賃金
- 人間関係
主にこの5つだと思います。
初めのうちはお菓子を作らせてもらえない
まずパティシエになって最初にぶつかる壁が、お菓子を作らせてもらえないこと。お店によっては、数ヶ月販売スタッフとして店頭で研修をする場合もあります。
その研修期間を終えても、初めのうちはケーキの簡単な仕上げや材料の計量などの下準備ばかり。
お店側からすると、まずは仕事に慣れてもらう為と、個人店であれば1つの失敗が大きな損害となってしまう為、なかなか仕事を任せきれない部分があります。
現場によっては初めから仕込みをさせてもらえる場合もありますが、失敗できないプレッシャーや失敗の連続で心を病んでしまう人も多いです。
長時間労働(拘束時間が長い)
私が1番辛かったのはこの長時間労働です。
私の1年目〜4年目までホテルのパティシエとして働きましたが、毎日数百名単位の宴会のデザートを作らなければならない環境でした。ひたすら作り続けるので、技術力は早く身についたので今となっては続けて良かったと感じていますが、当時はかなり辛かったです。
また、飴細工やマジパン細工などの技術を磨くためには終業後に居残りで練習が必要で、コンテスト等で入賞を目指している方は連日深夜まで練習することも多いです。
ホテルパティシエの労働時間についての記事はこちら⬇︎
センスが必要な仕事がある

パティシエの仕事に中には、どうしてもセンスが必要になる仕事があります。
- キャラクターケーキ
- 特注のウェディングケーキ
私は絵が得意でないので、キャラクターケーキやデザイン力が必要なウェディングケーキについてはあまりうまく作ることができず悩みました。
パティシエという仕事の花形とも言える仕事だったので憧れがあり、その仕事がうまくできないのは辛かったです。
・パティシエのセンスについての記事はこちら⬇︎
低賃金
賃金の低さも離職率が高い大きな理由です。労働時間や居残りで努力した時間と比例して賃金が上がるわけではないので挫折してしまう方が多いです。
年齢が上がるに連れて、他の職業との賃金との差が広がっていく傾向もあります。
私の給料についてはこちらの記事⬇︎
人間関係
これは社会人になると誰もがぶつかる壁だと思います。パティシエの場合狭い空間で、上司や同僚と長時間一緒に働くことになります。良い人間関係を築けていないとかなりにストレスとなります。
パティシエの人間関係のストレスについての記事はこちら⬇︎
20代後半に辞める人が多い?
パティシエの現場に入ると感じることとして、20代後半〜30代前半の人材の少なさです。
この年代の人材が少ない理由としては、やはり賃金に理由があります。パティシエとしてステップアップするにはこの年代で役職を任せられる技術力や人脈が必要になります。
役職をもらう、もしくは独立できなければ20代前半の頃の給料と変わらないまま働かなけばならない場合が多く、転職する方が多いです。
これからパティシエを目指す方は10年後を見据えた、キャリアアップを目指して欲しいと思います。
キャリアアップも含めた若手パティシエにおすすめの記事はこちらにまとめています⬇︎
まとめ
パティシエの離職率が高い理由について私の経験からご紹介しました。
最も大きな理由は、長時間労働、低賃金の部分だと思います。夢のある職業ですが、一人前のパティシエになるには、辛い修行期間があります。
ただ私も3年目以降から、任される仕事も多くなったことで自身が付き、フランスに修行するまでに至りました。
これからパティシエを目指す方、今はまだパティシエの見習いで辛い思いをしている方もまずは3年頑張って欲しいと思います。
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