パティシエとして働き始めて9年目。20代後半に差し掛かり、そろそろパティシエとしてこの先どうするか?選択を迫られる年齢になってきました。
私が、パティシエになりたての頃は
いつか絶対自分のお店を持つんだ!
と目標を持っていました。このことを上司に言うと
- とりあえず3年は同じ職場で頑張る
- 違うお店でも修行をする(できれば複数)
- 独立の目安は10年
と言う助言を頂きました。当時はあまりピンと来ていなかったのですが、パティシエとして経験を積む間に、どれも的確な助言であったと感じてきました。
この記事では
「独立の目安は10年」
と言われる理由について、私なりの考えを書きたいと思います。
年齢的な転機
私は
年齢的にこれからパティシエとして、どのようにキャリアアップしていくのかを考えるタイミングである。
多くの方が20代前半で、パティシエとして働き始めます。10年働くとちょうど30歳前後ということになります。
この30代を迎える前に、考えることが
「このままの給料では将来的に不安」
パティシエは他の職業に比べると、平均的な収入は低い傾向にあります。これは年齢が上がるほど、どんどん差が広がって行きます。
東京の人気店や有名ホテルであれば、また状況は変わってくると思いますが、地方でパティシエをしていると給料面の不安は大きいと思います。(結婚していると尚更)
この給料面を改善する際の選択肢としては
・給料面で条件の良いお店に移動
・独立開業
・全く違う仕事に転職
となります。それぞれを詳しく解説します。
キャリアアップについてもっと詳しく書いた記事はこちら⬇︎
・給料面で条件の良いお店に移動

最も現実的な選択肢です。
パティシエとして10年働いていれば、同僚や先輩・業者などの人脈がある程度形成されていると思います。この人脈を通して、他に条件の良い職場を紹介してもらうということは少なくありません。
狙い目としては、「ホテルのシェフパティシエ」のポジションです。もちろん技術や経験が必要になりますが、福利厚生がしっかりしているので生活の不安はなくなります。
独立前のステップアップとして経験しておくのも良いと思います。
フットワークの軽い方にはリゾートホテルで働くことをオススメします。
私も1度、沖縄県のリゾートホテルで2番手として働きましたが、給料・労働環境共に充実していました。
単身赴任用の社員寮を完備しているホテルも多いので、新しい職場探しの選択肢に入れても良いと思います。
飲食専門の転職サイトの記事こちら⬇︎
・独立開業
パティシエとして、多くの方が考えるのが独立開業です。
私もパティシエになりたての頃は自分のお店を持つことを目標にしていましたが、現在の心境としては
ちょっと厳しいかな
と考えています。パティシエとしての技術はある程度自身があるのですが、近年のお菓子業界のマーケティングを見ていると、コンビニスイーツが美味しく手軽に食べられるようになったり、SNSから爆発的に人気になったりと、今までのやり方ではなかなか勝ち残るのは厳しいと感じています。
独立を目指してパティシエをしている若い方にアドバイスするのであれば、マーケティングの情報や独立のサポートを得られる大きな人脈を作ることを意識して欲しいと思います。
お菓子業界だけでなく、他の業界のインフルエンサーと交流があればそこからお店の情報を拡散してもらえる可能性も高まるので、視野を広く人脈を作って欲しいと思います。
・全く違う仕事に転職
30歳前後で、パティシエを辞める方は非常に多いです。結婚して家庭を持っている方は、より安定した職業に転職してしまいます。
今では、転職サービスも充実しているのでその影響もありそうです。
まとめ
「独立の目安は10年」ということについて、私なりの考えを書きました。
パティシエとして経験を積むと、単純に
- パティシエとして働き続けること
- 独立すること
の難しさが良く分かります。これからパティシエとして働く方には
「30歳になった時にパティシエとしてどうありたいか?」
を意識しながら、逆算しながら働いて欲しいと思います。
おすすめ・人気記事はこちら⬇︎

コメントを残す