数あるケーキの中で、特に人気で「ケーキの王様」と言えるショートケーキ。中でも苺のショートケーキは、今自分が働いているお店で常にトップ3に入る人気商品です。
その他誕生日ケーキやクリスマスケーキも苺のショートケーキが1番の人気です。
どんなに味や仕上げにこだわったムースケーキよりも、シンプルなショートケーキが売れることはパティシエとしては少しもどかしいところもありますが、なんとか個性を出そうと、お店ごとにこだわりを持って作っています。
この記事では、パティシエがショートケーキを作る時にこだわるポイントについて書きたいと思います。
ショートケーキ作りのこだわりポイント
基本的にはスポンジ、生クリーム、フルーツだけで構成されるシンプルなケーキですが美味しく仕上げるためのポイントがいくつもあります。
・スポンジ
ショートケーキの土台となるスポンジは、カステラのようなしっとり、ずっしりしたスポンジにするのか、シフォンケーキに近いようなフワッとした軽い仕上がりにするのかによってこだわりポイントが変わります。
最近では生地に少量加えるだけで、気泡が安定して美味しいスポンジ生地に仕上がる補助的な役割をする材料もあり、ケーキ屋さんでも使われています。
「SP」という材料で、ネットで購入できます。
Amazonで探しても見つからなかったので、購入するのであれば製菓材料の富澤商店か楽天になりそうです。

・生クリーム
生クリームは乳脂肪分や特製の違う生クリームを組み合わせて使います。お店ごとに組み合わせは様々で可能性は無限大です。
生クリームについてはこちらの記事に詳しく書いています。
・フルーツ
定番は苺のショートケーキですが、最近は季節ごとに色々なショートケーキが登場しています。特に日本国内の美味しい苺が手に入らない夏場は、桃やメロンが旬の時期なのでオススメです。
・シロップ
スポンジの表面にシロップを塗ることで、スポンジの口溶けが格段に変わります。お店によっては霧吹きでシロップをかける所もあります。
私はシロップにフルーツの濃縮ノンアルコールリキュールを少し混ぜることで、風味を加えています。
濃縮のノンアルコールリキュールについてはこちらの記事に詳しく書いています。↓
・ジャム
シロップの代わりにジャムを塗ることでより一層フルーツの風味や味を強めることができます。また、フルーツが手に入りにくい時期にはジャムを多めに塗って味や風味を加えます。
サンドするフルーツは苺で、ジャムはマンゴーという少し冒険してみるのもアリかも!
長期保存できるのもメリットです。
・カスタードクリーム
隠し味にカスタードクリームを挟むことで、ケーキに少しコクが生まれます。私も気合を入れて作る時には隠し味としてカスタードクリームを入れてあげます。
まとめ
パティシエがこだわるショートケーキ作りのポイントについてご紹介しました。
後半にご紹介したジャムやカスタードクリームは私のお店ではあまり使っていません。というのもショートケーキが売れる理由として、味が想像できる「安心感」があると思っているからです。
パティシエが余計な味付けをしない方が、お客様の求める味になるのでは?と考えています。
ご家庭で作る際には、この記事で紹介したポイントを組み合わせてオリジナルショートケーキを作ってみても面白いと思います。


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