私はパティシエとしてフランスのレストランで1年間働いた経験があります。働いていたのはフランス南部の地方のレストランでした。
私が働いていた時の給料
結論から書くと月の給料は
950€(約11万円)
でした。日本で働いていた頃に比べるととても低い給料です。ここから寮費が200€が引かれ手元に残るのは750€です。
正直かなりしんどいなぁと思っていましたが、当時は見習いのパティシエと言う立場だったので給料がもらえるだけ良いのかなと考えていました。
食事は賄いやお店の残りの食材をもらっていたので、食費はほとんどかかりませんでした。寮の光熱費やWi-fiの料金も寮費に含まれていたので、生活費がほとんどかからないのは助かりました。
労働時間や休日日数
労働時間ですが、朝は8時からランチが終わる14時〜15時まで、休憩を挟んで16時ぐらいから夜は23時ぐらいまででした。労働時間は長い時で14時間〜15時間を超えることもあり、かなりハードでした。
ただ、暇な日は出勤を遅らせたり、休憩を長くしたり、交代で早く帰宅したりと、柔軟に対応していました。
休日はお店の定休日と合わせて日曜・月曜が休みでした。週末にしっかり休むのはフランス全土で共通に文化のようです。
さらに夏と冬にバカンスと呼ばれる2週間の休みがありました。バカンスであっても給料は変わらず支払われます。
労働時間が長く、身体的にきついこともありましたが、毎週2日の休みと夏冬のバカンスがあったので、続けることができました。
個人のスキルや働く場所での違い
私が働いていたのは、地方だったので給料は低めでした。お店のオーナーの話では
「周辺のお店と話し合ってワーキングホリデーの給料は統一している」
ということでした。(本当かは分かりませんが・・・)
有名店では、あくまで修行がメインで最低限の生活費だけしかもらえないお店もあるようです。
給料を多くもらえる例としては、もともとお店の役職候補(スーシェフやシェフパティシエ)で雇われた方は最初から多く給料が支払われます。ただ、後に就労ビザを取得し、そのお店で数年働くことが前提となっていることが多いです。
見習いで雇われたとしても、技術が認められれば給料UPが期待できます。私が働いていたお店では月に数回オーナーからチップをもらうことができました。
このチップは個別で渡されていて、おそらく仕事ぶりを見て、お店に貢献しているスタッフは多くもらっていました。
都市部では給料は多め
パリやリヨンなどの都市部では、ワーキングホリデーであっても手取りで1000€以上はもらえそうです。もともと物価が高いので、地方よりも生活が豊かになるわけではなさそうです。
私が聞いた範囲ですが、パリの飲食店は寮を持っているお店が少なく、住居を確保しなければなりません。屋根裏部屋レベルでも月に300€〜という話もあり、最低限の生活を確保するのも大変そうです。
まとめ
フランスのワーキングホリデービザを使って働いていた時の給料をご紹介しました。私はパティシエとしてフランスで働いていました。休日やバカンスの日数が多いので、もう少し食べ歩きや旅行をしたかったなと心残りがあります。
給料だけでは、生活するのが精一杯という感じではもったいないので、これから渡仏を考えている方は最低でも30万円〜50万円の自由に使える貯金は確保して欲しいなと思います。
パティシエや料理人など飲食業でもできる副業を他の記事で紹介しているので、参考にしてみてください。
ワーキングホリデーの取得手順の公開しています。
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