私はパティシエをしているのですが、女性からの質問で
パティシエの彼氏に手作りのお菓子をあげるのはアリですか?
という質問をいただくことがあります。特にバレンタインデーには手作りのお菓子を作ろうかな?と考えている方も多いと思います。
この質問の中には色々な思いが詰まっていると思うのですが、私が思いつく限りだと
- プロの職人に素人の手作りのお菓子をあげるのは失礼なのでは?
- めちゃめちゃ詳しく分析されそうで怖い
- 上手く作らないければいけないというプレッシャー
などがあるのかなと思います。
めちゃめちゃ嬉しいです
結論からいうと、手作りのお菓子を貰うと
めちゃめちゃ嬉しいです!
個人的にはお菓子作りの大変さや難しさを知っているので、手作りのお菓子を貰うととっても嬉しいです。
お菓子作りって作るだけが手間じゃなくて、材料の準備からレシピ探し、ラッピングから片付けまで、本当に手間がかかる。。。だからこそ気持ちが込もります。
これは割とパティシエあるあるだと思うのですが、家庭用のキッチンでお菓子作るのって難しく感じますし、何より職場と違って効率よく作業できないので、お家でお菓子作りってあまりしません。この気持ちもあるので、
手間暇かけて作ってくれたんだなぁ。
と、とても嬉しく思います。
何を作れば良いかわからない!

じゃあパティシエにあげるお菓子って何を作れば良いの?と思いますが、ご自身のお菓子作りのレベルに合わせたお菓子で良いと思います。
こだわりすぎて、完成しなかった。失敗してしまった。となってはお菓子作りが嫌になってしまう可能性があります。作ったことのあるお菓子や、得意なお菓子があればそのお菓子を。お菓子作りがあまり得意でない方は初心者向けのお菓子でもOKです。
簡単なお菓子の例をあげると、定番の生チョコやブラウニー。焼き菓子のマドレーヌやクッキーなどはチョコレート味もできますし、プレゼントする相手の好きな味にアレンジもできるのでオススメです。
生チョコは使うチョコレートによっても個性を出すことができます。美味しいチョコレートを使いたいのであれば「クーベルチュール」と言うプロ向けのチョコレートを使うと本格的に仕上がります。
この「クーベルチュール」のチョコレートはネットでも購入できます。オススメのメーカーや商品は別の記事で解説しているので、参考にしてみてください。
オススメは「ヴァローナ 」と言うフランスのチョコレートメーカーです。パティシエの中でも特別扱いされる品質の良いメーカーです。
焼き菓子を簡単にアレンジしたい場合は「Jupe」と言う、濃縮ペーストを使う方法があります。ただプロ向けの材料でとっても量が多いので、日常的にお菓子作りをする方は使ってみても面白いと思います。
オススメのレシピサイト
お菓子のレシピはネットで検索することが多いと思いますが、オススメは「cotta」(コッタ)と言うお菓子とパンの専門サイト。レシピを調べてそのまま材料やラッピングの購入もできるので、とっても便利です。
私もたまーに「cotta」のレシピを参考にお店のお菓子を作っています(笑)
貰うと嫌な物と嬉しい物
基本的にプレゼントされて嫌な物はないのですが、ちょっと複雑な気持ちになるのは、近所のお菓子屋さんで購入したお菓子。
一応ライバルなので、複雑な気持ちになります(笑)。
他のお店のお菓子ならば、物産展などに出店している有名店や海外の珍しいお菓子を貰うと嬉しいです。
私がネットで見つけた物だと
こちらの「DANDELION」(ダンデライオン)と言うチョコレート専門店の商品はスタイリッシュで、デザインもおしゃれなのでオススメです。

分析されない?
手作りのお菓子を貰うと、細かく分析するんじゃない?
と言う質問もされますが、、正直に言うと
分析はします。
ただ、これは職業病で普通に生活していても、お菓子を食べるとどんな材料使ってるのかな?と考えてしまいます。
だからと言って「下手くそだなぁ」とか「美味しくないなぁ」と思うことはありません!
そんなことを思う人、最悪なのはそれを口に出してしまう人はパティシエではないので、気にしないでください!!
まとめ
パティシエとしてはぜひお菓子作りにチャレンジして欲しいと思います。
この記事の中でもオススメの材料やレシピサイトをご紹介しましたが、「ヴァローナのチョコレート使ってみようかな?」とか「何か簡単で面白いレシピないかな?」とか考えている時間もお菓子作りの一部で、楽しい部分でもあります。
その葛藤や楽しい気持ちも手作りのお菓子には込もっていきます。プレゼントする時は自信を持ってプレゼントしてください。
私としてはお手紙も添えられていると嬉しさ倍増なので、ぜひメッセージも添えて上げてください。


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