日に日に被害が拡大している「新型のコロナウイルス」。様々な情報が飛び交い、必要な情報だけをインプットする能力も求められています。
私もホテルパティシエをしているのですが、自身の感染予防に加えて、お客様の感染予防や旅行や外食の自粛による、ホテル全体の売り上げ減への対策も必要となっています。
同時に他の飲食店やホテル従業員の方々はどのような対策をしているのか気になりました。
4月5日追記:空間除菌・消毒の方法はこちら⬇︎
この記事では、ネット上の様々な情報・ニュース記事を参考に飲食店経営者に役立つ情報をピックアップしてまとめてご紹介します。
目次
基本的な対策は今まで通り
飲食店であれば基本的な衛生面の対策は普段からしていると思います。
●従業員の手洗い・うがいの徹底
飲食店の従業員であれば基本ですが、よりこまめに丁寧にすることをもう1度確認しておきましょう。
●アルコール消毒
従業員だけでなく、お客様にもアルコール消毒をしてもらうよう徹底しましょう。また、備品や器具についてもこまめに消毒し、管理できるようチェックリスト等を準備しておくと良さそうです。
●業者にも協力を
飲食店には多くの業者も出入りします。お店に入る前に消毒をお願いしておきましょう。納品された物に大しても店内に入れる前に、「消毒」という段階を追加して、とにかく菌を内部に入れない工夫が必要です。
飲食店の基本的なコロナウイルスに関する記事はこちら⬇︎
飲食店の7割で売り上げ減
クックビズ株式会社が掲載している記事によると、「7割以上の飲食店が影響が出ている、もしくは今後影響が出そうだと回答」という調査結果が出ているそうです。
新型コロナウィルスの感染拡大に向けて、73.8%の飲食店が防止対策を行っており、対策内容としては
・「手洗い、うがいの徹底」が88.8%
・「消毒液の設置」83.2%
・「従業員のマスク着用」63.6%
・「店内の衛生管理の強化」60.8%
となっています。参考にしたクックビズの記事はこちら
やはり、目に見えない菌が相手ということで、できることは基本的な衛生対策の強化がメインとなって来るようです。
これ以上の対策は来店するお客様に入店前の消毒の徹底をお願いするしかなさそうです。
食洗器を導入
今まで手洗いで食器を洗浄していたお店の中には、今回のコロナウイルスの被害拡大を受けて食洗器の導入をしたお店もあるようです。
手洗いではどうしても洗い方にムラがあります。特に深いグラスなどの洗浄はムラが大きくなる傾向があります。相手が目に見えない菌であることを考えると、ムラなくしっかりと洗浄できる食洗器を使った方が良さそうです。
さらにコロナウイルスは熱に弱いので、高温、高圧で洗浄可能で、乾燥も早い食洗器は効果があると思います。
※ウイルスは57℃以上で死滅すると言われています。
●大手食洗器メーカー
食洗器の大手メーカーは飲食店の業務用機器を取り扱っている「ホシザキ株式会社」が信頼できます。
・ホシザキ株式会社
小さい物で対応できる場合は「パナソニック」や「アイリスオーヤマ」などのメーカーがおすすめです。
・パナソニック
・アイリスオーヤマ
備え付けの調味料や備品を下げる

飲食店ではお客様が共用できるように調味料や備品を席に備え付けていることが多いです。サービスの負担は増えますが、お客様が変わるごとに一旦下げ、消毒することも必要になりそうです。
負担軽減のために備品を減らすのも1つの対策です。
低温調理のメニューを辞める

メニューの見直しをすることで、コロナウイルス対策をしているお店もあるようです。もし食品にウイルスが付着していても熱を加えることで死滅させることができます。
調理工程で熱を加えられないメニューは辞める、もしくは管理できるメニューだけを残すというのも1つの対策になりそうです。
出前や宅配サービスを導入
こちらは売り上げが落ちてしまうことに対する対策です。来店を躊躇するお客様の中には「人混みを避けたい」という真理があるように思います。
サービス対応地域であれば「UberEATS(ウーバーイーツ)」を導入する、ない場合は出前や宅配サービスを開始するのも1つの対策と言えます。
宅配の人材確保や配送方法(二輪車や自動車)など課題は多いですが、自体が深刻になった場合は必要になる対策かもしれません。
料理を入れるバッグについては市販の物でも対応できそうです。
関連本もご紹介しておきます。
キャッシュレスの導入
お金は不特定多数の人が触った可能性があります。コロナウイルス対策をしているお客様はお金を触らずに決済できるお店を利用している方もいます。
そういったお客様に避けられないようにキャッシュレスで決済できるようにクレジットカードを利用できるようにしたり電子マネーを使えるようにしたりする工夫も必要になります。
最近では「PayPay(ペイペイ)」が利用できるお店も増え、利用しているお客様も多いです。
クレジットカードの導入については、決済代行会社を比較できる「EMEAO!(エミーオ)」というサイトを使うと簡単に比較検索することができます。
EMEAO!はこちらから⬇︎

PayPayはこちらから⬇︎

個室を設ける
この対応はできるお店が限られてきますが、オープンな客席で大勢の人と接触をしたくないお客様のために個室を準備するのも1つの対策です。合わせて消毒を徹底していることを伝えれば安心して利用してもらえると思います。
厚生労働省による特別融資
経営悪化の際の1つの選択肢としてご紹介しておきます。
厚生労働省は14日、新型コロナウイルスによる感染拡大の影響で業績が悪化した旅館に最大3千万円、飲食店と喫茶店には最大1千万円を特別に融資すると発表した。期間は最長7年間。日本政策金融公庫の全国152店舗で今月21日から8月31日まで、相談や申し込みを受け付ける。
中日新聞web
感染症や食中毒の発生で経営が悪化した旅館や飲食店、喫茶店を対象に融資する「衛生環境激変対策特別貸付制度」を用いる。過去には、牛海綿状脳症(BSE)や重症急性呼吸器症候群(SARS)、鳥インフルエンザの際に実施した。
体調に異変を感じたら?
体調に異変を感じたらすぐに病院で検査を受けるようにしましょう。お店の責任者については、従業員やスタッフがすぐに異変を訴えられるような環境づくりも必要になります。
北海道の飲食店経営者は感染発覚後すぐに店名と系列店を公開しました。「お客様に、正しい情報を伝え、心配させないようにしたい」という思いからの情報公開でした。
経営者としてはお店の営業に大きな打撃を受けることになりますが、必要場合は大きな決断が必要になりそうです。
まとめ
飲食店のコロナウイルス対策をまとめてご紹介しました。目に見えないウイルスが相手ということで何事も「徹底する」ということが大事になってきます。
経営者や責任者は感染予防へある程度の投資も必要になります。経営悪化を避けるためにも、時には器具や機材、新しいサービスへの設備投資も必要となりそうです。
毎日様々な情報が公開されているので、また新しい情報が入り次第更新したいと思います。
新型コロナウイルス関連の記事は随時更新しています⬇︎
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