プロのパティシエの服装を徹底解説!選び方のポイントとおすすめ商品。

時代と共に色々な物が進化して発展していますが、パティシエ業界でも色々な変化が起こって来ています。その中から「パティシエの服装」に絞ってご紹介します。

パティシエは職人の世界なので良くも悪くも昔の考え方を引きずっていることがあります。技術も道具も進化しているのに昔のやり方にこだわっていたり、同じ道具にこだわっていたり。。。

ただ、近年はより仕事の効率化を優先する時代になったこともあって、新しい物を取り入れやすい環境になってきました。服装に関しても変わってきている部分があるのでご紹介します。

1.コックコート

コックコートは火傷を防ぐために分厚く作られていたり、ボタンが壊れて破片が飛び散るのを防ぐために布のボタンが付けられていたり、様々な工夫がしてあります。

・定番のコックコート

私が働いてきた職場で最も多く採用されていたタイプです。

前で重なるように着ることで、熱から体を守れるようになっています。袖は長く、鍋つかみとしても使うことができます。白い色は汚れが目立つので、「汚れないように仕事をする」という衛生面の意識の向上に繋がります。また、綺麗なコックコートを維持したまま仕事をすることで、技術力のアピールにもなります。

袖は伸ばしたままにするのが正しい着用方とされていますが、仕事中はまくっていることが多いです。

・最近使われているコックコート

最近は色付きのコックコートを着ることも多くなりました。理由としては、色やデザインにこだわることでの他のお店との差別化をしていたり、店内の雰囲気や内装に合わせていたりしています。よりオープンなお店も増え、お客さんから見えやすくなったことで、汚れを目立ちにくくしている場合もあります。

袖もあらかじめ短くスタイリッシュで動きやすい構造です。生地自体も薄くなっていて、より軽く丈夫なコックコートも増えてきています。

私の経験上、基本的に仕事中は袖はまくったままなので、最初からない方が断然楽です。生地も出来るだけ薄く、動きやすい物の方が作業効率が上がるのでおすすめです。動き回る仕事なので寒くなることはあまりないです。(ユニクロのヒートテックがあれば十分)

最近オープンしたお店では色やデザインも様々なコックコートを着ていることも多いですが、基本的に長持ちする物なので、昔ながらのホテル等では変わらず使い続けられています。職人の象徴的な姿でもあるので、これからも残っていくと思いますが、私としてはより効率的な物を使いたいなと思います。

帽子

ホテル等では長いタイプの帽子をかぶっている事が多いです。帽子を被る1番の目的は衛生面ですが、長いのにはいくつか理由があります。

・帽子の長さで階級を表す
・頭の熱を逃す
・汗を吸って垂れるのを防ぐ

もともとは料理人の文化なので、パティシエとはあまり関係ないかもしれませんが、以前は帽子の長さでその人の階級を表していたそうです。頭の熱を逃したり、汗を吸いやすくなっているのも暑い料理人の厨房に合わせた特徴と言えます。

パティシエの厨房では髪の毛を覆うネットを被っている職場が多いです。髪の毛が落ちないようにするには確実な方法ですし、衛生面でのアピールにもなるので採用しているお店は多いです。

ネットの上にキャスケットを被っているお店は多いです。お店のカラーに合わせると統一感も出ます。私としてはネットさえ被っていれば、キャスケットでもキャップでも自由にして良いのかなと思います。

エプロン・前掛け

エプロンは首からかけるタイプと、腰に巻く前掛けタイプがあります。私としては動き回ってもずれることのない首からかけるエプロンタイプをおすすめします。

ポケットについては、「何かに引っかかる可能性があって危ない」という職場もありましたが、私はポケット付きで頻繁に使うものを入れておいた方が作業効率は上がると思います。

ズボン

ズボンに関しては前掛けやエプロンで隠れる部分が多いので、職場で統一されていれば、特になんでも良いのかなと思います。動きやすく、できれば水を弾きやすい素材、乾きやすい素材を使えると良いです。

パティシエや料理人の厨房では滑りにくい安全靴が採用されています。包丁の落下などから足先を守るために硬い樹脂や鉄板が入っている物を選ぶと良さそうです。

最近ではより通気性の良いサンダルタイプも販売されています。こちらも足の甲を守るプロテクターが入っています。サンダルタイプは脱ぎ履きしやすい・洗いやすい・乾きやすいという特徴があってとても使いやすいです。

甲のプロテクターは入っていませんが、厨房用のクロックスも販売されいていて、人気です。

ネクタイ・コックタイ

料理人やパティシエが付けているネクタイ・コックタイですが、私が働いてきた職場でもつけることがありました。職場のユニフォームの一部として着用していたのですが、それ以外のメリットはあまり感じられませんでした。

それ以外につける意味としては、汗を吸うメリットがあったり、色によって部署や担当を分けたりというメリットもあるようです。

まとめ

プロのパティシエの服装についてご紹介しました。もちろん歴史や伝統も大事ですが、私としては、衛生面・安全性を維持できたまま効率化できるのなら、そちらの方が良いのかなと思います。

それぞれのお店にこだわりもあると思うので、色々なお店を見比べてみるのも面白いですよ。

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