小学生女子がなりたい職業ランキングで毎回上位にランキングされるパティシエという仕事。一見華やかで、可愛くて、かっこいい。
実際はどうなのか?パティシエ歴9年目に突入した。私(28才♂)が感じたことを書きたいと思います。
私のパティシエとしての経歴を簡単にご紹介します。
・高校卒業後、製菓専門学校に1年
・ホテルパティシエとして働き始める
・ワーキングホリデーでフランスのレストランパティシエとして1年
・リゾートホテルのパティシエ
・ホテルパティシエ
ご覧の通り、地方のホテルパティシエの経験とレストランの経験のみで、いわゆる「ケーキ屋」では働いた事がありません。
パティシエといえばケーキ屋、パティスリーのイメージが強いですが、私はホテルのパティシエを選択しました。この選択についても書いていきたいと思います。

パティシエになるには?
まず始めに、パティシエになるにはどうすればいいの?という事から。
結論から言うと、、、
誰でもなれます!
というのもパティシエとして働くのに必要な免許は特にありません。関連する資格を挙げるとすれば3つあります。
・製菓衛生師
・菓子製造技能士検定
・食品衛生責任者
これらの資格持っていなくてもケーキ屋さんの開業はできます。
私も製菓衛生師の資格に合格はしましたが、証明書の申請をしていない為、何も資格を持たないまま今まで働いてきました。
ただ、将来独立開業を目指すなら持っていた方が良いですし、飲食店に1人必要な「食品衛生責任者」になるためにも必要になります。
また、近年は衛生に関して厳しくなっていて、従業員は衛生に関する資格が必要になってくる可能性もあります。(もちろん働く上で資格を取る取らないに関わらず、衛生に関しての勉強は必ずします)
私が今まで一緒に仕事した同僚も様々な経歴の方がいて、資格を持っていない人もたくさんいました。
前職が土木関係、介護士、なぜか40才を過ぎてパティシエに目覚めたおじさん等々、転職してパティシエとして働いている人も多いです。
専門学校は行った方が良い?
私は専門学校に1年通いましたが、単純にお菓子作りの技術を学ぶだけなら行かなくても良いです。専門学校で習ったことなんて現場では全く通用しません。
メリットを挙げるとすれば
- 同じ時期の働き始める同期が大勢いること
- 卒業後に相談できたり、人材を紹介してもらえること
- 製菓衛生師の受験資格がもらえること
- 運が良ければ良い求人をもらえる(私はこれでした)
特に上の2つです。
私はケーキ屋で働いたことがありませんが、同期に話を聞いて情報はもらっていました。同じ時期にパティシエとして働き始める仲間がいることは、心強いですし、ライバルとして技術向上のモチベーションにもなっていました。
そして、自分が働いている現場で人材が必要な時に、専門学校に行って人材を紹介してもらい、実際に数人採用することができました。卒業してからも学校と繋がりがあることで、得られる情報もあったのでこの辺りはメリットかなと思います。
求人については、ケーキ屋の求人はあまり無かったです。ケーキ屋で働きたい人は個々で働きたいケーキ屋を見つけて、就職活動をしていました。
私は運よく、ホテルの求人をもらうことができたので、面接に行って即採用してもらうことができました。
現在はより安定して働ける「ホテルパティシエ」が人気になっています。個人で探して見つからない場合は転職サイトに相談する方法もあります。
飲食業専門の転職サイトを紹介している記事はこちら⬇︎
パティシエって儲かるの?
こちらも結論から言うと
儲かりません!
私が知る限り最も厳しかったケーキ屋の賃金は、月収10万円以下(地方)。
平均しても12万円ぐらいで3年ぐらいはほとんど変動しません。保険も付かないことが多いです。20代の内に手取り20万円もらっている人はほとんどいないのではないかと思います。
という環境なので
私の専門学校の同期は25人程いましたが、現在ケーキ屋で働いている人は0人です。そもそもパティシエとして続けている人が5人しかいません。(レストラン、ホテル、結婚式場、カフェなど)
ケーキ屋は厳しいです。
ではホテルではどうか?
私が3年目までにもらっていた給料は手取りで15万円程。ケーキ屋との違いは福利厚生がしっかりしていること。
それでも今考えると、良く続けられたなと思います。当時はとにかくパティシエとしての情熱がまだあったのかなと思います。
まとめ
強引にまとめると
パティシエは厳しいです!
今回は賃金に関してのみ書きました。
ホテルパティシエの労働環境については↓
パティシエを含めた飲食業の低賃金から抜け出すためにおすすめの副業の記事はこちら⬇︎
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