パティシエとして働き始めて9年。いくつか職場を変えながら、パティシエを続けてきましたが、そのほとんどがホテルで働いていました。
ホテルのパティシエとなったきっかけは、専門学校で進路決める際に、たまたまホテルから求人が来たことがきっかけでした。
フランスで働きたい!と言う夢を叶えるには、ホテルの方が良いのでは?と言う先生の助言もあり、ホテルに就職することを決めました。
結果的には、実際にフランスで働くこともできましたし、今現在もパティシエとして働くことができているので、とても満足しています。
ただ、当時の私の心境としては
ホテルのパティシエって何するんだろう?ケーキ屋さんよりもキツそう。
と、全く情報がなかったので、不安な部分がとても大きかったです。
この記事では
「ホテルパティシエってどんな仕事なのか?」
ということを1日のタイムスケジュールと一緒に紹介したいと思います。
※私が働いた3つのホテルの仕事内容を参考にしています。
目次
ホテルパティシエのタイムスケジュール(平日)
まずは、平日の比較的暇な時期のタイムスケジュールです。
8:00〜 出勤
ホテルのパティシエはそれほど出勤は早くありません。週末や年末の繁忙期は早く出勤することがあります。
10:00にケーキのショップがオープンするので、それまでにショーケースに並べるケーキを仕上げます。同時進行でその日のお昼の宴会やバイキングレストランのデザートの準備を終わらせます。
10:00〜 仕込みorレストラン・宴会の準備
準備したケーキをショーケースに並べたり、デザートをレストランに運んだりします。宴会が入っている場合は盛り付けをしたりします。
それ以外で手の空いている人はケーキの仕込みを行います。
14:00〜 昼食・休憩
レストランのランチタイムが終わる14:00ぐらいに昼食・休憩を取ります。
15:00〜 夜の宴会の準備・仕込み
ホテルの場合、夜に複数の宴会が入っていることが多いです。バイキングレストランも昼と夜でメニューが多少変わるので、入れ替えの準備をします。
18:00〜 宴会の盛り付け
ホテルには大小たくさんの会場があります。手分けしてその宴会のデザートを盛り付けたり、仕上げのアイスを乗せたりします。
デザートは食事の1番最後なので、帰りが遅くなることも。
宴会が入っていない場合は、帰宅します。または、対応できる人数だけを残して帰宅します。
職場によってはシフトに「遅番」を作って、出勤を遅らせて遅い時間の宴会に対応したりします。
タイムスケジュール(土日・祝日)
土日祝日のホテルは忙しいです。
7:00 出勤
土日・祝日はレストランのお客さんも多く、宴会も多いです。また結婚式の披露宴も行われるので、早く出勤して準備します。
本当に忙しい日は、さらに早く出勤する日もあります。
11:00〜 ホテル中を走り回る
週末のホテルは忙しいです。特に複数の結婚式が入っている日は、各会場を走り回ってデザートの準備をします。並行して平日よりも多くのお客さんがくる、レストランのデザートの補充をしたりします。
食事は隙を見て、食べれる人から順番の昼食を取ります。
15:00〜 休憩
レストランのランチ営業が終わると少し落ち着くので、休憩をします。披露宴がこの時間にある日は休憩が取れない時もあります。
16:00〜 仕込み・宴会の準備
土日・祝日のホテルは数百名単位の大きな宴会が行われることが多いです。この時は料理人・パティシエ関係なくスタッフ総出で盛り付けをします。
全ての宴会が終わって片付けが終わる頃には22:00を過ぎていることも・・・
タイムスケジュール(繁忙期)
ホテルの繁忙期は年に何度かあるのですが、特に忙しいのは年末の忘年会シーズンです。パティシエの場合クリスマスの準備と並行しながら、時に1000名を超える宴会の対応をしたりするので、特に忙しいです。
この時期のタイムスケジュールは特に決まっておらず、朝から深夜まで仕事をすることがあります。
まとめ
ホテルパティシエの大まかなタイムスケジュールをご紹介しました。
近年は長時間労働が問題になったり、「働き方改革」の影響もありタイムスケジュールも変わりつつあります。ただ、料理人・パティシエは慢性的な人手不足なので、特に地方では未だに厳しいタイムスケジュールで働いている方も多いと思います。
私の場合最初に働いたホテルが特に忙しく、厳しいホテルでした。ただ、その当時の経験が今の仕事のベースとなっていますし、料理人との人脈からフランスで働く経験をすることができたので、ホテルパティシエをしていて良かったと思います。
忙しい毎日ですが、段取り良く次々と仕事をこなしていく達成感を味わうことができます。

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