私はパティシエとしてフランスで働いた経験があるのですが、その時に使ったのがワーキングホリデービザというビザ。今フランスにパティシエ修行する方は多くの方が使っているビザだと思います。
この記事ではそのワーキングホリデービザをはじめ、フランスで働くために必要なビザにはどのような種類と特徴があるのかについてをまとめました。
種類については細かく分けると10種類以上あるらしいのですが、大まかに6つに分けてご紹介します。
観光ビザ
まずは、特に申請のいらない観光ビザ。日本のパスポートは優秀で、180日間以内のうち3か月(約90日間)の滞在であればフランスでのビザの申請は必要ありません。
この滞在3ヶ月の間に働けるか?というと、ほぼ不可能であると思います。移民やテロに対して警戒が強まっている今、長期滞在して技術を磨きたい旨をしっかりと伝えるためにも3ヶ月以上滞在できるビザの取得は必須です。
ワーキングホリデービザ
まずは、私も使ったワーキングホリデービザ。パティシエに限らずフランスで働く人の多くがこのビザを取得しています。主な特徴は
- 滞在は最長で1年
- 取得できる年齢は満18歳以上30歳以下
- 目的はフランスと日本の若者たちが国際交流
すでに多くの日本人がこのワーキングホリデービザを使ってフランスで働いていることもあり、フランスの雇用主としても雇いやすい環境が整っています。
1年以上滞在したい場合は、このワーキングホリデー期間中に就労ビザの取得を目指します。
ワーキングホリデービザの申請方法は別の記事にまとめています。
就労ビザ
フランスで長期間働くことを考える方は、フランスの雇用主や代理人から許可を得て滞在する就労ビザを取得します。
日本で働いている間に就労ビザを取得できるお店を紹介してもらうか、その他のビザを使ってフランスで働いている間にフランスでの雇用主に許可をとって取得する方法が一般的です。
特に伝手がない場合は雇用主に認められるような技術や、一定レベルのフランス語が必要となります。
学生ビザ
学生ビザは語学学校や調理の専門学校に通いながらフランスに長期滞在できます。学校に通う必要があるので働く時間が制限される他、授業料も高額のため、パティシエの技術工場のためのビザとしてはオススメできません。
ビジタービザ
長期休暇で文化・芸術などを学ぶためのビザがビジタービザです。ビザ申請の際に「労働しない誓約書」を書き、フランス滞在時の労働が認められていないため、パティシエのフランス留学には向いていないビザです。
配偶者ビザ
フランス人の配偶者がいる場合、もしくはすでにフランスでの長期滞在のビザを取得している日本人の配偶者としてフランスに滞在する方法が配偶者ビザです。
配偶者ビザが取得できればフランスで働くことができます。
パティシエのフランス留学にオススメはワーキングホリデービザ
6つのビザをご紹介しましたが、パティシエのフランス留学にはワーキングホリデービザが最も取得しやすく、働きやすいビザであると思います。
1年以上の滞在を希望する際は、ワーキングホリデービザで滞在中に就労ビザを取得を目指します。就労ビザ取得にはある職人としての技術とフランス語のスキルが必要となるので、日本で修行中に習得して行くことをオススメします。
特にフランス語については、スムーズにフランスで働くためにも日本である程度学習して行った方が良いと思います。
パティシエの技術の基本やフランス語については日本でも勉強できるので、学生ビザでお金をかけてフランスに滞在することは個人的にはあまりオススメしません。
フランス語の学習方法については別の記事にまとめているので参考にしてみてください。
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