パティシエの仕事について「専門学校に行った方が良いのか?」「中卒でもパティシエになれるのか?」という疑問にパティシエ歴9年の現役パティシエがお答えします。
目次
パティシエになるのに専門学校に行った方が良いのか?
パティシエになりたい人は「専門学校でパティシエの勉強をする。」というのが選択肢に入ってくると思います。
私も専門学校を卒業して、ホテルパティシエに就職しました。
結論から言うと
「専門学校に行けるのなら行った方が良い」
ただ、専門学校に行くことで得られるメリットは個人でも十分に補うことが出来ます。このメリットについて詳しく書いていきます。
・専門学校に行くメリット
- 製菓衛生師の資格勉強ができる
- 求人が来る
- 同期の仲間ができる
1.製菓衛生師の資格勉強ができる
まずは、パティシエの専門学校では「製菓衛生師」という資格取得を目指して勉強をします。しかし、この製菓衛生師という資格は持っていなくてもパティシエになれます。
もちろん資格は持っていた方が良いですし、衛生に関する知識も必要ですが、パティシエとして働きながら学ぶことも出来ます。実際に、私の後輩にも働きながら資格取得の勉強をしているパティシエがいました。このことについては別の記事に詳しく書いています。
2.求人がくる
学校のメリットはやはり、求人が集まってくること。私もホテルパティシエとして就職することが出来ました。正直、専門学校に行かなければホテルは選択肢に入っていなかったので、可能性を広げられたと言う意味では専門学校に行って良かったと思います。
ただ、今はネットで様々な情報が手に入りますし、未経験者でも仕事を紹介してもらえる転職サイトなどを利用して仕事を見つけることが出来ます。
飲食業界に特化した転職サイトは別の記事に詳しく書いているので、ご紹介します。2つの転職サイトを紹介していますが、相談は無料でできるのでオススメです。⬇︎
ちなみに専門学校に来る求人に個人店(ケーキ屋)からの求人は少なく、行きたいケーキ屋さんがある人は個人で就職活動をしていました。
3.同期の仲間ができる
私個人としては、専門学校で同期の仲間が出来たことはメリットでした。辛い1年目の時期に同じ悩みを共有できる仲間がいたことは大きかったです。
こちらは個人で補うのは難しいメリットですが、近年はパティシエの労働環境の改善が進んで、以前よりも若いパティシエが働く環境は良くなっています。
専門学校に行かなくても良い
専門学校に行けるのなら行った方が良いですが、やはり学費がかかるのは大きなデメリットです。私は地方の専門学校でしたが1年で100万円以上、その他通学にかかる交通費や研修旅行費用なども含めると150万円以上かかります。
有名な専門学校だと年間で200万円以上かかるので、大きな負担となります。そこまでお金をかけてもパティシエの給料は低いのが現状です。
この学費の面で、専門学校を諦めてしまう方がいますが、パティシエになることは諦めて欲しくないです。
パティシエの現場には、専門学校に行っていないパティシエも多くいますし、経験を積んで自分のお店をオープンした方もいます。
パティシエの技術については専門学校よりも、実際の現場の方が圧倒的に身につくので、この点は大きなメリットです。
パティシエの仕事は人手不足の現場が多いので、未経験でもOKと言う職場も多々あります。働いてみたいお店に勇気を持って連絡してみても良いと思います。
中卒でもパティシエになれるのか?
続いて、「中卒でもパティシエになれますか?」と言う疑問にお答えします。
結論から言うと
中卒でも全く問題ありません!
ただ最低限、勉強しておいて欲しいのが小学生レベルの算数です。
パティシエの現場では、たくさんの数字が飛び交います。
例えば
「このムースを基本配合の8割で仕込みしといて。」
「生クリームの20%のガナッシュを加えて。」
といった感じ。専門学校を卒業した方でも、この計算ができない人は結構います。複雑な計算は電卓を使って計算しますが、簡単な計算は暗算でできるようにしておいた方が良いです。
もし不安な方は、スマホの電子書籍でも勉強もできるので、勉強しておきましょう。
小学校6年間の算数が1冊でしっかりわかる問題集
まずはアルバイトからでも・・・
パティシエは外から見えるイメージと実際に働いて見える現実のギャップが大きい仕事です。ネットの情報から良い噂・悪い噂を聞いて、パティシエになろうか迷っている方は、まずアルバイトから、販売スタッフからでもパティシエの世界を見てみるのもアリだと思います。
まとめ
結論をまとめると、パティシエは専門学校に行かなくても、高校を卒業していない人でも働ける仕事です。
しかしパティシエといっても、ケーキ屋・ホテル・レストランなど様々な働き方があり、求める人材もそれぞれ違います。
どうしても働きたいお店がある方は、勇気を持って連絡して見ても良いですし、とりあえずパティシエの仕事を知りたい方はアルバイトから始めてみると良いと思います。
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