医療現場・介護職・建設業・農業など「腰痛」が職業病と言われる現場で、腰への負担軽減として注目の「マッスルスーツEvery(エブリィ)」。
マッスルスーツEvery(エブリィ)とはどんな商品なのか、基本スペックや補助金・評価・口コミ・課題などを徹底分析します。
ダウンタウンの浜田雅功さんのCMでも話題の「着る、筋肉。マッスルスーツEvery」は電気を使わない動くロボットで、腰に負担のかかる仕事の現場や日常生活でも暮らしをサポートしてくれます。
CMはこちら⬇︎
目次
マッスルスーツEveryの基本情報
マッスルスーツEveryの基本情報をまとめました。詳細については後述していきます。
製造元 | 株式会社イノフィス |
タイプ | ソフトフィット/タイトフィット |
サイズ:適用身長(推奨) | ・S-Mサイズ:150cm~165cm ・M-Lサイズ:160cm~185cm |
本体重量(重さ) | 3.8kg |
駆動源 | 圧縮空気(電力は必要なし) |
圧縮空気供給方法 | 手動空気入れ |
補助力 | 25.5kgf |
使用環境温度 | -30℃〜50℃ |
保護等級(IP56) | 防塵・防水( 粉塵からの保護・いかなる方向からの水の強い直接噴流によっても有害な影響を受けない ) |
メーカー保証期間 | 6ヶ月 / 購入後1ヶ月以内の製品登録にて1年に延長 |
耐久の目安 | 100万回の耐久試験をクリア |
使用用途・活躍の現場
●体に負担のかかる職業
・農業(中腰を維持する収穫や仕分け作業など)
・介護・医療(ベッドや車いすへの移乗、排せつ介助)
・製造業(原料や製品の積み下ろし)
・建設現場(資材の運搬)
・小売業(商品の搬入、棚出しなど)
●日常生活
・雪かき
・家庭菜園
・在宅介護
・重たい荷物の積み下ろし
ネットで購入できる?価格は?
マッスルスーツEveryはネット通販サイトでも購入できます。Amazon・楽天市場・Yahooショッピングそれぞれタイプ・サイズ別で購入可能です。
その他大手家電量販店でも購入できるようです。
価格は14万9600円〜(2020年2月)で購入できるようです。以前は50万円、80万円という価格で販売されていたので、その当時を比べると格安の値段です。
ソフトフィット/タイトフィットの使い分け
マッスルスーツEveryはソフトフィット/タイトフィットそれぞれサイズが2種類あり全部で4種類の中から選べます。特徴や利用シーン、推奨サイズを購入の参考にしてみてください。
●ソフトフィットの特徴と利用シーン
・特徴…太ももとパッドの間にゆとりがあり重量物を持っての移動がしやすい。
・利用シーン…農作業や雪かき、建設業など荷物を持っての移動が多い現場
●タイトフィットの特徴と利用シーン
・特徴…パッドが太ももに密着していてホールド力が強い
・利用シーン…介護職などの移動が少なく、中腰で作業することが多い現場
●推奨サイズ
基本情報にも書きましたが推奨サイズはこちら
・S-Mサイズ:150cm~165cm
・M-Lサイズ:160cm~185cm
細かい調整はベルトで調整できるので、男女関係なく使用することができます。
使い方・装着方法
装着はリュックを背負うようにマッスルスーツを背負い、ベルトでスーツが腰の位置に合うように調整→腰ベルト・お尻ベルトを閉める→ももパットを太ももに当たるように調整→備え付けの空気入れで空気を入れる(30〜45回が目安、余分な空気は抜けるように設計されています)→後ろの隙間を調整→胸のベルトをしめて装着完了。※補助力の具合を空気を抜いて調整することができます。
長々と書きましたが、株式会社イノフィスが公式で動画を出しているので、こちらの方が分かりやすいと思います。
実際に使用している動画はYouTuberの「はじめしゃちょー」さんが動画を公開しています。
動画みると思っていたよりも動きやすそうで、動きの多い仕事や日常生活でも活躍しそうです。
仕組みやメリット
マッスルスーツは空気圧を利用した人工筋肉で腰への負担を和らげます。電力を使わないので、時間を気にせず使えるメリットがあります。
仕組みのイメージも動画が公開されています。
誰もが簡単に使えるよう設計されています。
評判・口コミ・評価
利用者の感想やAmazonのレビューを参考に評判・口コミ・評価をまとめてご紹介します。
●評判
まず評判ですが、普段から仕事や日常生活で腰に負担のかかっていた方からは「腰への負担がなくなった」、「仕事が楽になった」と好評のようです。
ただ、「マッスルスーツ」という名前からか誤解されていることも多いようです。基本的に腰への負担を軽減するスーツで、もともと自分の持ち上げれれない物を持ち上げられるようになるわけではありません。
装着したから力持ちになれる!という物ではないので、正しい理解が必要のようです。
●口コミ
ネット上の口コミを抜粋してご紹介します。
①80歳になる親の介護用に購入
抱え上げの際に腰を痛めてしまった。マッスルスーツを装着することでベットで介助する時の腰がすごく楽になった。
②パワーアップするロボットスーツではないので注意
これまでのアシストスーツの価格、海外製品の価格と比べると破格の安さ。あくまでも、体(腰)への負担を軽減するための補助機器で必要以上に重いものが持てる様にはならない。自身の持てる重量がMAX。使用して大きな違いは重量物を持ち(保持)し、下す時に重力が軽減される感じ。持てなかった物が持てるようになるわけではないが、体への負荷軽減は間違いない。
③思っていた物と違った
腰に負担がかからないようなだけのものであって重い物を持ち上げたり下げたりするのが楽になるのではない。安い買い物ではないのでよく理解して購入した方が良い。
●評価
マッスルスーツEveryの使用目的が「腰への負担軽減」ということを考えると全体的に高い評価を得ています。
評価が低くなる要因としては、「体全体の筋力がアップして今まで持ち上げられなかった物が持ち上げられるようになる」という間違った認識から来ている様です。
レンタルできる?
マッスルスーツEveryは全国の家電量販店でレンタルもできるようです。全国の取り扱い店舗やレンタルできる店舗がまとめられているページがあるのでリンクを貼っておきます。
補助金で導入できる?
マッスルスーツに調べると「補助金」というワードが出てきます。これは各都道府県の自治体がロボット導入支援助成金の対象に、マッスルスーツ(パワードスーツ・パワーアシストスーツ)が含まれている場合に導入費用の補助金を受け取ることができるというもの。
厚生労働省が介護ロボットの開発・普及の促進を進めていることで、日本各地で導入が進んでいます。補助金を受け取れるかどうかは、各都道府県の自治体によります。
介護の現場への導入をお考えの方は、補助金の対象かどうか、自治体に確認しておきましょう。
その他の疑問を解決

その他で私が気になった疑問を解決します。
・入れた空気はどれくらい持つのか?
基本的には数時間そのまま使用できるようです。補助力が弱くなったことは体で感じることができるので、その都度備え付けの空気入れで空気を補充して調整します。
・雨の日の外でも作業できるのか?
防水の耐久試験をクリアしているので、雨の日でも作業可能です。耐久温度も-30℃〜50℃なので、ほとんどの環境で問題なく使うことができます。
・汚れたらどうするのか?
カバーは洗濯機で選択できます。
マッスルスーツEveryの課題
私がみた限り腰痛の予防や腰に負担のかかる仕事の負担軽減を考えると、特に課題はないように思えます。特に介護の現場では、女性が男性を持ち上げることもあり、負担が大きかったことを考えると「マッスルスーツEvery」の導入で大きく改善されるのではないかと思います。
ただ、以前よりも価格が下がり格安の値段になったと言っても、約15万円ぐらいの値段なので、一般家庭で購入するには少し躊躇してしまいます。
購入前に「どれぐらいの効果があるのか?」、「自分にも使いこなせるのか?」という不安が解消されれば購入もしやすくなるので、その不安を解消できる環境の整備が課題なのかなと思います。
まとめ
マッスルスーツEveryを徹底的に分析しました。腰への負担軽減の救世主とも言える商品です。
電気を使用しないので長時間の仕事に使えるのは大きなメリットかなと思います。実際に使用している動画を見ても簡単に装着できていますし、思ったよりも動きやすそうでした。まだまだ全国に普及しているわけではないので、これからもっと幅広いジャンルで活用されそうです。
補助器具を使って、働く人々の負担を軽減するのも新しい「働き方改革」と言えるのではないでしょうか?

コメントを残す