7月7日は「サマーバレンタインデー」という記念日だということは、いまだに浸透していない気がします。
パティシエの私も未だに馴染みがなく、具体的にどんなイベントなのかは知りませんでした。
そこで、この記事では「サマーバレンタインデーとは?」というテーマで、由来や歴史、贈り物などについて調べて、まとめたいと思います。
サマーバレンタインデーの歴史と由来
「サマーバレンタインデー」が、7月7日に記念日として登録されたのはなんと2010年!
まだ登録されてから10年ほどなので、馴染みがないのは納得できます。
具体的には、サマーバレンタイン実行員会が「制定」したのは1986年で、その後「株式会社メリーチョコレートカムパニー」が日本記念日協会に、2010年に登録申請して認められました。
日本記念日協会には「メリーのサマーバレンタインデー」として、登録されています。
日本で生まれた記念日なので、日本独自のイベントということになりますね。
7月7日をサマーバレンタインデーにした理由としては、「七夕」と関連させて、お菓子業界を盛り上げよう!という思惑があったと思います。
2011年の東日本大震災後には、復興支援として「サマーバレンタイン」のイベントが開催されたこともありました。
誰のイベント?贈り物は?
2月14日のバレンタインデーでは、女性から男性へチョコレートをプレゼントをするのが定着していますが、サマーバレンタインデーはどうなのでしょうか?
調べてみたのですが、贈り物について明確に書いてある資料は見つかりませんでした。
七夕、織姫と彦星が出会う日ということで、大切な人に贈り物を送る日として、特に男女関係はないようです。
贈り物としては、バレンタインと名がついているので、基本的にはチョコレートが一般的ですが、暑い7月ということで、その他の洋菓子全般も人気のようです。
なぜ浸透していないのか?
この「サマーバレンタインデー」ですが、正直あまり浸透していません。
私もパティシエなので販売促進のイベントとして、以前は「サマーバレンタイン」商品を販売していました。
しかし、お客様にイベント自体が知られていないこと、「七夕」のイメージが強すぎることもあり、なかなか浸透しませんでした。
結果的に「七夕スイーツ」として売り出した方が、お客様にも伝わりやすく、宣伝もしやすいので、最近はあまり「サマーバレンタイン」というキーワードは使っていません。
また、日本記念日協会に「メリーのサマーバレンタインデー」として登録されていることで、1つの企業のイメージが強いことも大衆のイベントとして認知しにくい原因でもあると思います。
ハッピーサマーバレンタインデー
「サマーバレンタインデー」と検索すると、「ハッピーサマーバレンタインデー」というキーワードも出てきます。
この「ハッピーサマーバレンタインデー」は8月14日に登録されている記念日で、大人気漫画「テニスの王子様」、「新テニスの王子様」に関連する記念日のようです。
この記念日の前後には関連イベントも開かれて、かなり盛り上がるようです。
サマーバレンタインデーのまとめ
比較的新しいお菓子のイベント「サマーバレンタインデー」をご紹介しました。
もともと「七夕」のイメージが強かった7月7日ということで、日本全体にはあまり浸透しなかったように思います。
洋菓子店としては、売上げの落ちる夏の販売促進イベントとして、利用したかったのですが、結果的にはやはり「七夕スイーツ」の方が、販売・告知しやすかったです。
大人気漫画のイベントとも被ったことで、ますます存在感の薄い記念日となってしまいました。
パティシエとしては夏のお菓子のイベントとして、浸透して欲しいなと思います。
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