どんな仕事にも「センス」がある人とない人がいます。
パティシエも例外でなく、「センス」が大きな武器になり得る仕事です。
一重に「センス」と言ってもさまざまなタイプがあって、活躍する場面は多々あります。
例をあげると
●ケーキを綺麗に仕上げる
●たくさんのフルーツを見栄えよく並べる
●新しい味の組み合わせを考える
●仕事を効率よく進める
などなど。
この記事では、
『パティシエの仕事に必要な「センス」とセンスがない人でもパティシエを続けることができるのか?』
についてご紹介します。
パティシエはセンスがなくても続けられる
結論から言うと
「パティシエはセンスがなくても続けられます」
と言うよりは、パティシエとして働いていくうちにセンスは磨かれていくので、諦めずに努力することが必要になります。
◉センスがないから・・と挫折
私もパティシエとして働いてきて、たくさんの後輩を指導してきました。
その中には「私にはセンスがない・・・」と落ち込んでしまうパティシエもたくさんいました。
努力次第でできるようになるよ!
と励ましてみたものの、辞めてしまう人が多かったです。
理由としては
●センスがある人や先輩と比べてしまう
●成長を実感しにくい
と言うことがあると思います。
センスって感覚的な要素が多いので、教えてもらってもなかなか伝わらない。
「このフルーツはこの角度で置いた方が立体的に見えるでしょ?」
と言われても・・・
うーーーーん。
とパティシエになりたての私も理解できないことが多かったです。
センスのある人は教えてもらえなくても自然にできてしまうので、そういう人を見て落ち込むこともありました。
◉失敗を恐れずチャレンジ
「自分ってセンスがないのかな?」と思うと、教えてもらった通りにしか行動できなくなってしまって成長が止まってしまいます。
仕事も楽しくなくなってしまうので、どんどん悪循環に。。。
自分の感覚を生かせる仕事をもらった際は、出来るだけ新しいことにチャレンジすることでセンスは磨かれていきます。
最初は真似することからで良いのですが、時には自分のセンスを信じてみましょう。
◉時には理想を捨てる
新しいケーキを考える時に、
デザインノートにケーキの絵を書いて、ムースは3種類組み合わせて、、飾りにはこの形のチョコレートを乗せよう!
というのがおしゃれに生み出すのが私の理想でした・・・
ただこれが私は苦手で、経験を積んだ今でもできていません。
その代わりに、自分の中で自身のある組み合わせや仕上げのパターンをノートにメモしておいて、それを使って新しいケーキを作るようにしています。(レシピノートとはちょっと違うかな・・・)
絵は苦手なので書いていません。断面図だけイメージで書いています。
経験を積むうちにそのノートも増えてきて、それが私がパティシエを続ける上での支えにもなっています。
若い頃のメモを見ると
こんなんじゃダメだろ(笑)
と呆れるような内容もありますが、今考えらどうかな?と見返すのも勉強にも、センスを磨くことにも繋がります。
どんな内容であっても「形に残す」というのもセンスを磨いたり、仕事のモチベーション維持には必要になるのかなと思います。
センスはどうやって磨く?
「センス」と言われてもたくさん要素があるので難しいのですが、ここでは私がやってきたことをご紹介します。
◉色彩感覚
ケーキの仕上げやマジパン細工、飴細工でも必要になる「色彩感覚」。
私はどうしても落ち着いた淡い色を多用してしまう癖があって、あまりはっきりとした色合いに魅力を感じていなかったのですが、これを意識的に変えるようにしました。
具体的にいうと、ヨーロッパのパティシエのInstagramを見て参考にしたり、「蜷川実花」さんという写真家さんの本を見てみたり・・・
自分とは違った感覚を持っている人の作品を見て
こういう色使いもありなんだ。
と勉強したりしていました。
蜷川実花さんの作品集はこちら⬇︎
おすすめです。
◉仕事の段取りを考える
パティシエの仕事で1番大事なのはこのセンスだと言っても良いと思います。
「たくさんある仕事をどのように進めていけば効率良く仕事を進められるか?」
というのは私が新人だった頃に口うるさく言われたことです。
当時は
そんなこと言われても、できない仕事ばっかりだから予測できるわけないじゃん!
とかなり絶望的だったのですが、毎日自分なりに段取りを組む練習をしていくうちに徐々にできるようになっていきました。
初めのうちは、「自分のできる仕事」だけでも良いので効率よくできるようになる工夫をしましょう。
仕事が早くなると新しい仕事ももらいやすいので、自分自身のスキルアップに繋がります。
パティシエとしてのスキルアップには「お菓子作りの技術」だけではなく、「限られた時間で良い商品をたくさん生産する」というのも重要な要素。
特に大きなホテルのシェフパティシエ等では、重宝されるスキルなので磨いておくと後々のスキルアップで有利になりますよ!
まとめ
私としてはセンスがないからとパティシエを辞めてしまうのはもったいないと思います。
努力次第で磨けるセンスもありますし、できないことは最低限のスキルがあればなんとかなります。
ちなみに、私は絵が全く上達しなかったので諦めました(笑)。その変わり既存の絵やキャラクターを転写する最低限の技術はマスターしました。
人間なのでセンスがある人・ない人はいますが、あまり比べることなくセンスも「自分らしさ」だと思って頑張りましょう!
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僕もパティシエになろっかな〜
なっるほど〜