これから調理系の仕事を目指す若者は様々なことを ”選択” しなければならないのですが、その1つに
”調理師かパティシエか”
という選択もあります。
調理系の高校であれば、どこかのタイミングで専門のコースを選択する場合もありますし、専門学校であれば入学前にコースを決めなければなりません。
この記事では、パティシエの専門学校を卒業してホテルパティシエとして働いてきた私の実体験を元にこれから調理系の仕事に就職する若者に向けて
『調理師(料理人)とパティシエ。なるならどっち?』
というテーマで将来の仕事選びのポイントをご紹介します。
調理やお菓子作り未経験で就職を考えている方も参考にしてみてください。
ちなみに私は”ホテルパティシエ”・”レストランパティシエ”として働いてきたので、その目線でご紹介します。
パティシエの働き方の種類については別の記事で詳しく書いています⬇︎
迷っているなら調理師がおすすめ
●子供の頃からパティシエに憧れていた
●お菓子作りを極めたい!
という人は迷わずパティシエを選ぶと思います。ただ、
●迷っていて、できれば将来的に有利な方を選びたい
●料理もお菓子作りもどちらも好き
●パティシエ志望だけど可能性を広げたい
という方には調理師をおすすめします。
これがこの記事の結論かな。。。
理由を具体的にご紹介します。
◉既製品のケーキのクオリティが上がっている
まず1つ目の理由は「既製品のケーキのクオリティが上がっている」こと。
工場で作られた「冷凍ケーキ」のことです。
私もホテルで働いていたので、冷凍ケーキを扱ってきました。
パティシエなのに既製品の冷凍ケーキ使ってたの?
と突っ込まれそうですが、おそらくほとんどのホテルが使っていると思います。
もちろんレストランのコースデザートやショーケースの販売用のケーキはパティシエの手作りで提供しますが、毎日数百名単位のバイキングデザートや宴会のデザートは正直作りきれないので、冷凍ケーキを織り交ぜながら仕事をしていました。
この冷凍ケーキのクオリティも年々上がっていて、最近ではパティシエが作ったケーキとほとんど変わらない物もあります。
中には、オーダーメイドのレシピで工場生産できるサービスも・・・
普通のケーキよりは高くなってしまいますが、少人数で運営している場合は”人件費”よりも安くデザートを提供できるので、
「厨房にパティシエを雇わない」
という、レストランやホテルも増えてきています。
今後も材料や機械が発達していくと、パティシエが働ける現場はより少なくなってしまう可能性が高いです。
◉料理人➡︎パティシエの例は多い
私が今まで一緒に働いてきたパティシエの中には
料理人からパティシエに転職した人が何人かいました。
逆パターンはあまりいない。
元料理人であると有利な点が多々あります。
●材料に関する知識の幅が広がる
●料理人のヘルプができる
●少人数の厨房で活躍できる
まずは「材料に関する知識の幅が広がる」ということ。
元料理人のパティシエが作ったお菓子で驚いたことが多々あったのですが、1つ例をあげると
「カニ味噌のラングドシャ」
その名の通りなのですが、パティシエとして働いているとそんな発想は思い浮かばなかったので衝撃でした。
その他にもフォアグラのアイスクリームやカリフラワーのシロップ漬けなど、料理人ならではアイディアを豊富に感じました。
ケーキ屋さんではあまり活かす場面はありませんが、レストラン・ホテルでは活躍の幅は大いに広がります。
また、調理の現場は”少人数”で運営していることがほとんどなので、料理もお菓子も作れる人材というのは重宝されます。
目指すべきはお菓子も作れる料理人?
結論は「料理人を目指すべき」と最初に書きましたが理想は
「お菓子も作れる料理人」
かなと思います。
単純に材料や調理方法の知識が広いということもありますし、ホテルやレストランにとってもマルチで働ける人材は非常に助かります。
特に小規模なレストランではパティシエのポジションは激戦区。料理もお菓子も作れる人材はどの職場でも欲しい人材です。
もし途中で「パティシエだけやりたい!」
と思えばそのままパティシエの道へ進むことも可能。
実際に私の先輩にも料理人からパティシエになって、ケーキ屋をオープンした人がいました。すごい・・・
フランスにはパティシエから料理人になって、ミシュラン2つ星のお店のシェフになった人がいますが、かなり稀な例なのかなと思います。
まとめ
「お菓子も作れる料理人」という結論は、将来も安定して働きたい人向けの考え方になります。
人件費にお金をかけられない飲食店にとっては、非常に貴重な人材となるので働く環境の選択肢は大きく広がります。
既製品のレベルは上がっていますが、「できれば全て手作りで提供したい!」というのがどの職場でも正直な気持ち・・・
お菓子も作れる料理人はそんな厨房の救世主になれるかも知れません。
調理師かパティシエか迷っている方はまず料理人から始めてみるのが良いと思います。
それでも迷ってしまう方は「自分の長所や性格」を知ってから考えてみるのもオススメ!
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