パティシエという仕事について調べると、
結婚後または出産後もパティシエとして働けるのか?
という女性の疑問を多く見かけます。私は男ですが、パティシエとして9年働いてきた経験から女性パティシエ(パティシエール)の働き方についてご紹介します。
これからご紹介することは私個人の経験から感じたことなので、あくまで1つの意見として見て欲しいと思います。
出産後パティシエ辞める女性は多い
私も多くの女性パティシエの方と一緒に仕事をしてきましたが、ほとんどの方がパティシエ辞める選択をしています。
もちろん体力的に厳しいという理由もありますが、多くはパティシエの労働環境にあるのではないかと思います。余程の有名店でない限り、人件費削減のため厨房は最低人数で経営していることがほとんどかと思います。
その状況でお子さんに何か(病気や怪我、保育園・学校でのトラブル)があった時にどうしても仕事を抜け、現場に負担がかかってしまいます。もちろん現場のスタッフとしては理解してカバーはしますが、仕事を途中で抜けることは本人としてはかなり気を使ってしまいます。
この仕事に集中できない・同僚に迷惑をかけてしまうかもしれない
というのが、多くの女性が結婚・出産を気にパティシエを辞めてしまう理由かと思います。
パティシエを続けている人もいる
もちろん結婚・出産後もパティシエを続けている女性もいます。どのようにしてパティシエを続けているのか?をご紹介します。
家族のサポート
まずは、親戚・兄弟などの家族に子育てをサポートしてもらってパティシエを続ける方法。私の先輩にも自分のお店を経営しながら子育てをしている女性がいます。この方は兄弟とご両親のサポートを受けながら小さなパティスリーを運営しています。
サポートを受けているといっても、自分のお店をほとんど1人で運営しているので、相当な体力・技術が必要です。
アルバイトの販売員としてお店に残る
厨房で働くことが難しくても、アルバイトとして販売スタッフでお店に残る方もいます。ただ、厨房でも働ける、販売員としても働ける便利屋として仕事量が増えることがあります。この状況に納得できず辞める方もいます。
また、同じアルバイトでももっと時給が高い仕事や子育ての理解を得られる仕事も多いため、そちらもを選択する方も多いです。
子育てをしながらパティシエを続けることは難しい
私の経験からですが、女性が出産後パティシエを続けることは難しいのかなと思います。もちろんこの状況は変えていかなければなりませんし、すでに子育てを支援してくれるお店もあると聞いています。しかし現状としては、パティシエとして現場で働き続けるにはご家族のサポートが必須なのかなと思います。


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