【働き方】レストランパティシエのメリットとデメリット。仕事内容やタイムスケジュールもご紹介します。

私はパティシエとして、ホテルとレストランで働いた経験があります。パティシエの仕事もケーキ屋・ホテル・レストラン・結婚式場など、働き方はいくつかあります。

この記事では私の経験から「レストランパティシエ」の働き方・メリット・デメリットなどをご紹介します。

レストランと言ってもお店の規模や従業員数、料理のジャンルによっても変わってきます。私が働いていたレストランの特徴はこちら

  • フレンチレストラン
  • 厨房スタッフは6人(料理人4人・パティシエ2人)
  • 席数は20〜30席(10組〜12組)
  • ランチ・ディナー共に4000円〜10000円のコース

規模としては小さめのレストランです。

レストランパティシエのメリット

私がフレンチレストランで働いて感じたメリットをご紹介します。

・動きのあるデザートが作れる

まずは、「動きのあるデザート」が作れること。例えば、SNS等でもよく見るホットチョコレートを使った演出やアイスクリームを使ったデザートなど。

流れるソースや溶け出すアイスクリーム、時には香りを閉じ込めたり・・・持ち帰りのケーキでは表現できないデザートを作れることは、とても面白く、魅力的でした。

・料理の勉強もできる

私が働いていたレストランは厨房スタッフが少なく、その中でパティシエが2人と少しアンバランスでした。その代わりに、パティシエが料理人の手伝いをすることが多く、私もアミューズブーシュや前菜の仕込みから提供までしていました。

パティシエが普段使うことのない野菜やスパイスの扱い方も勉強できました。逆に、パティシエの知識を生かしたフルーツのスープや辛みのあるチーズクッキーなどをアミューズや前菜で使うこともあり、パティシエとしてとても幅が広がりました。

・仕事の段取りが良くなる

フレンチレストランの営業は席ごとに異なるスピードでコースが進んでいきます。サービスと連携をとって滞りなく料理、デザートを提供するために同時進行で様々な作業をしていました。

レストランパティシエを経験したことで、仕事を効率良く進められるようになりました。

レストランパティシエのデメリット

私はレストランで働いたことで、パティシエとしての幅を広げることができたので、あまりデメリットは感じませんでした。ただ、たまに感じた辛いことをご紹介します。

・拘束時間が長い

タイムスケジュールも後ほどご紹介しますが、レストランパティシエは拘束時間が長いです。レストランはランチ営業とディナー営業の間に「中抜け」と呼ばれる長い休憩時間が挟まります。

だいたい2時間〜3時間の休憩で、終業は23時を過ぎることが多かったので、仕事の日は他に何もできないことが多かったです。

・デザートだけに集中できない

メリットにも書きましたが、料理人の手伝いをすることも多く、デザートに集中できないことも多いです。デザートの勉強をしたい場合は、規模の大きいレストランで集中できる環境を選んだ方が良さそうです。

フレンチレストランのタイムスケジュール

私が働いていたフレンチレストランの大まかなタイムスケジュールをご紹介します。タイムカード等はなくかなり自由度の高い環境でした。

・8時〜9時 出勤

予約状況や仕込みの量によって出勤時間を変えていました。

・9時〜11時 仕込み

前日までに仕込みのスケジュールを決めておいて、ランチ営業の準備と並行しながら進めていきます。パティシエの仕込みはだいたい早く終わるので終わり次第、料理の手伝いもします。

・11時〜12時 昼食・休憩

スタッフ全員で昼食を食べます。ホールスタッフも一緒に食べるので、打ち合わせを兼ねて、情報の共有や業務連絡も行います。

12時〜14時 ランチ営業

私が働いていたお店は予約席のみだったので、予約の最終確認をしてお皿の準備やアミューズの準備をします。デザートはコースの最後なので、しばらく料理の手伝いをしてからデザートの準備に移ります。コースの進行状況によっては14時半〜15時ぐらいまで営業が延びることもありました。

15時〜17時 休憩

「中抜け」と呼ばれる長めの休憩をとります。

17時〜18時半 ディナー営業の準備

ほとんどの場合ランチ営業の前に仕込みを終わらせているので、ディナーの営業準備をします。早く終わった場合は休憩を長めにしたり、次の日の仕込みの準備をしたりします。

18時半〜19時半 夕食・休憩

昼食と同じく、ミーティングも兼ねてスタッフ全員で夕食を食べます。

19時半〜23時 ディナー営業

ディナー営業もランチ営業と流れは同じです。営業と同時に掃除や材料の発注の確認、翌日以降のスケジュールの確認も行います。最後のデザートを出し終えたたすぐに帰宅できるように段取りを組みます。

以上が大まかなタイムスケジュールです。実際の労働時間はそれほど長くありませんが、拘束時間が非常に長かったです。

まとめ

私が働いていたフレンチレストランの経験をご紹介しました。

パティシエの仕事の中でも「レストラン」は特に変わった特徴を持っていると思います。私はホテルからレストランを経験することで、パティシエとしての幅を広げることができました。

特にフレンチのデザートは近年進化していて、芸術作品のようなデザートも多いので、とても面白いです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です