「城山ホテル鹿児島」の働き改革がすごい。異例の全館休業はホテル業界の常識を変えるかもしれない。

鹿児島県民に鹿児島No.1のホテルは?と聞かれたらほとんどの方が、「城山ホテル鹿児島」(旧城山観光ホテル)という名前をあげると思います。

鹿児島市街地や桜島を見渡す抜群のロケーションや上質なサービス、全国の朝食ランキングでも上位にランキングされるなど、県内外から高い評価を獲得しているホテルです。

私も鹿児島でホテルパティシエをしていますが、料理、サービスのレベルは群を抜いているように思います。

そんな城山ホテル鹿児島に関するニュースで個人的に衝撃的なニュースを目にしました。

「2020年2月18日から2日間の全館休業」

ホテル関係者であれば、この休業が異常であることはわかると思います。私がはじめに思ったのは

「食中毒?コロナウイルス?」というネガティブなワード。もしくは一部の解体工事やリニューアルなど。いずれにしろ県内トップレベルのホテルが2日間も休業するというのはかなり珍しいことだと思います。

休業の理由は「働き方改革」

ニュースの詳細を聞くと、休業の理由は働き方改革の一環で、従業員のリフレッシュやリニューアル工事による設備点検やメンテナンスをするため。

さらに今年の夏と来年の1月にも同じように休業を決めているそうです。

私としてはかなり革新的な試みだと感じました。城山ホテルレベルになると1日の売り上げは1000万円以上と言われています。一見すると売り上げを損しているように思えますが、休むことで従業員のリフレッシュやモチベーションの向上、設備点検やメンテナンスすることによって利用客に信頼感を与えたことは大きな利益と言えます。

何よりも、休んだことがニュースで取り上げられたことで宣伝効果もありますし、これからホテル業界で働きたい若者にとっても大きなアピールになったと思います。または、現在他のホテルで働いている優秀な人材も「城山ホテル鹿児島」に興味を持ったと思います。良い環境には良い人材が集まるので、これからも鹿児島No.1ホテルとしてさらに発展していきそうです。

ホテル業界の常識を変えるか?

私もホテルパティシエとして長く働いてきましたが、この業界は年中無休が当たり前で、料理人やパティシエに労働環境は良いとは言えませんでした。近年は「働き方改革」の影響もあり、以前より改善される傾向にありましたが、今回の城山ホテル鹿児島ほど大胆な改革は初めて見ました。

1日の休業が経営に大きな打撃を与えかねない小さなホテルではなかなか厳しいですが、今回の城山ホテルの動きが業界全体に良い影響を与えることを期待しています。

まとめ

「城山ホテル鹿児島」の働き方についてご紹介しました。もともと素晴らしいホテルですが、今回の休業やリニューアルも含めさらに魅力的なホテルに発展していくと思います。

個人的には、2019年の8月にリニューアルオープンしたベーカリーのパンがオススメです。以前から好評だった景色の良いフレンチレストラン(Le Ciel)もリニューアルしたみたいなので、ぜひ食べにいきたいと思います。

フランス料理 Le Ciel (ル シエル)
フランス料理 Le Ciel (ル シエル)
ジャンル:天空から夜景とフレンチ
アクセス:鹿児島市電(系統2)加治屋町駅 徒歩21分
住所:〒890-0016 鹿児島県鹿児島市新照院町41-1(地図
ネット予約:フランス料理 Le Ciel (ル シエル)のコース一覧
周辺のお店:ぐるなびぐるなび 鹿児島市×フレンチ(フランス料理)
情報掲載日:2020年2月19日

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