パティシエールになるには?パティシエとの違いや必要な資格についてまとめ。

パティシエの仕事は以前から女の子に人気の職業です。パティシエは一般的にはお菓子を作る職人全般のことを言いますが、フランス語で女性パティシエのことを「pâtissière(パティシエール)」と呼びます。

この記事ではパティシエールになるにはどうすれば良いのか?必要な資格はあるのか?についてご紹介します。

パティシエールになるには?

パティシエールになる方法は、パティシエになる方法と同じです。パティシエになる方法は主に2つ。

①製菓専門学校を卒業後、就職
②未経験OKのケーキ屋さんの現場で基礎から学ぶ

最近では製菓コースのある高校も増えていて、高卒でパティシエの現場に就職する人も増えています。

私も専門学校に1年通ってから、ホテルパティシエとして就職しました。

必要な資格はある?

結論から言うと、パティシエ・パティシエールになるのに資格は必要ありません。

ただ、関連する資格と自分でお店を開くときに必要になる資格があるのでご紹介します。

①製菓衛生師
②菓子製造技能士
③食品衛生責任者

この中で、多くのパティシエが取得している資格が「製菓衛生師」です。その名の通り「衛生」に関する知識が必要な資格です。専門学校の座学のカリキュラムはこの「製菓衛生師」の取得を目指して進めることが多いです。

①製菓衛生師について

受験資格は
・指定の製菓専門学校で1年以上学ぶ
・菓子製造業の許可を受けた店で、2年以上の実務経験

この2つが受験資格なので、専門学校に行かなくても2年以上パティシエ・パティシエールとして働くことで、資格試験を受けることができます。食品に携わる仕事なので、ぜひ取得しておきたい資格です。

独学で製菓衛生師を勉強する方法は別の記事に詳しく書いているので参考にしてみてください⬇︎

菓子製造技能士

菓子製造技能士」は菓子製造の技術や知識が必要になる資格です。和菓子部門と洋菓子部門があり、学科試験と実技試験があります。またレベルも1級と2級があります。試験内容は、その年によって異なるようです。

受験資格は
・2級…2年以上の実務経験
・1級…7年以上の実務経験

です。私はパティシエ9年目ですが特に必要になる場面がないので、今のところ挑戦する予定はないです。一般的にもあまり知られていない資格なので、パティシエとして経験を積んで、必要になってから取得を考えても良いと思います。

日本菓子教育センターのホームページに「菓子製造技能士」の詳細について書かれていています。

③食品衛生責任者

「食品衛生責任者」は、飲食店を経営する際に「営業許可証」と一緒に必要になります。この資格を持っている人が1人でもいれば良いので、自分が必ず取得しなければならないと言うわけではありませんが、独立して自分のお店を開きたいのなら取得したい資格です。

この食品衛生責任者ですが、基本的には「製菓衛生師」を取得していれば「食品衛生責任者」になることができるので、早い段階で「製菓衛生師」を取得しておいて損はないようです。

製菓衛生師を持っていなくても、「食品衛生責任者養成講習会」を受けることで「食品衛生責任者」になることができます。

この講習会は各都道府県で開催されているので、気になる方は「各都道府県名」+「食品衛生責任者養成講習会」で検索してみてください。

専門学校に行くメリット

私は専門学校に1年通ってから、パティシエの世界に入りました。私が専門学校に行って感じたメリットをまとめると以下の通り。

・製菓衛生師の勉強ができた
・同期の仲間ができた
・入学前には選択肢になかったホテルに就職できた
・フランス研修旅行がきっかけでフランス修行と言う目標ができた

私個人としては、フランス研修旅行に行ったことで大きな刺激を受けて、「パティシエとしてフランスで働く」と言う目標を持つことができました。実際にフランスで働くことができましたし、人生の大きな経験となっています。

専門学校に行くデメリット

専門学校に行くことのデメリットはやはり「多くの学費がかかること」です。と方の専門学校でも年間100万円以上。大手の専門学校になると200万円を超えることもあります。

卒業後パティシエになっても、大きく稼げるようになるには時間がかかるので、金銭的に余裕のない人には大きなデメリットとなります。

ただ、専門学校に行かなくてもパティシエになれますし、現代はネットで様々な情報が手に入るようになっています。金銭的に専門学校に通うのが難しい方は、未経験でも雇用してくれるお店を探して、パティシエとして働き始めても良いと思います。

販売からでも

未経験でいきなりパティシエの現場で働くのが不安な方は、まずはアルバイトの「販売スタッフ」として働き初めても良いと思います。パティシエの仕事は外から見るのと、実際に働くのとでギャップの大きい仕事です。

販売スタッフとして働いて、パティシエの仕事に触れてから製造に移っても良いと思います。製造スタッフとして雇っても、販売の経験を積ませるお店もあるので決して遠回りではないと思います。

働くお店の探し方

働くお店については、どうしても働きたいお店があったり、憧れのシェフがいる場合は直接お店に話をして、交渉してみても良いと思います。

専門学校でも、自分働きたいお店に直接交渉することはあるので、珍しいことではないです。

一般的には求人サイトから見つけるのが確実です。代表的な求人・アルバイトのサイトを貼っておきます。

・マッハバイト

・都内限定の飲食店アルバイト求人サイト「ペコリッチ」

・幅広い求人サイト「タウンワーク」

・未経験OKの飲食専門転職サイト「エフジョブ」

まとめ

以前は力仕事の多いホテルなどで、パティシエールは働けないことがありましたが、今の時代はどの職場でも女性は活躍しています。

パティシエとパティシエールは名前こそ違いますが、働き方や仕事の内容は変わりません。未経験から現場で技術や知識を身に着ける人も多いので、ぜひチャレンジしてみてください。

世界で活躍するパティシエール

最後に、世界を相手に活躍しているパティシエールをご紹介します。

●杉山あゆみシェフ

2020年のミシュランガイドフランス版で1つ星を獲得した「Accents Table Bourse(アクソン ターブル ブルス)」というお店のオーナー兼シェフパティシエを務めています。

フランスで星を獲得したお店のまとめはこちら

佐野恵美子シェフ

フランスパリで「Les Trois Chocolats(レ・トロワ・ショコラ)」というチョコレート専門店を経営しています。チョコレートを扱うパティシエールなので「ショコラティエール」と呼ばれています。

佐野恵美子シェフを紹介している記事はこちら

芋生玲子シェフ

2012年の国際製菓コンクールで世界一に輝いたパティシエールです。現在は宮崎県宮崎市で「en haut (アンオー)」というお店を経営しています。

en haut のホームページはこちら

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