普段パティシエとして働いていて、お客様との会話で割と多いやりとりがあります。↓
こんなケーキ作ってみたいなぁ。
お家でも作れますよ!レシピをお教えしましょうか?
でも、お家にあまり器具がないし、欲しい材料を揃えるのが大変でしょ!?
お店のケーキを食べた後、「こんなケーキを作ってみたいなぁ」とポツリとつぶやくお客様がいらっしゃいます。
私が作るケーキは隠すほど特別なレシピでもないので、ご要望があればレシピをお教えしています。ただ、ご家庭で作る際に壁となるのが、器具と材料。この点で挫折する方が多いです。
そこで、この記事ではプロが使っている器具や材料のご紹介と、アマゾンや楽天で買えるプロが使っている材料をご紹介します。
目次
器具を揃える
まずはお菓子作りの器具を揃えなければいけません。この点に関して結論から言うと、
ダイソーで揃います!!
100均の器具って粗悪なイメージだったのですが、近年のクオリティの高さには驚かされます。
中でもシリコン製の製品は、専門店で買う10/1ぐらいの値段で購入できます。具体的にはゴムベラ、焼き菓子の型、ハケ、チョコレートの型など。これらのシリコン製の商品は私も購入して職場で使っています。
シリコン製のメリットとしは、汚れが落ちやすくて衛生的である点と、ハケに関しては毛が抜けてお菓子に混入する可能性が低い点です。
注意点としては、「耐熱温度を超えた作業に使用しない」ということ。シリコンが溶けるほどの作業ってご家庭では余りないと思いますが、一応確認しておきましょう。
揃えたい器具一覧
- ボール(サイズ等は後述します)
- ホイッパー
- ゴムベラ
- 鍋
- 裏ごし器、粉ふるい
- ハケ
- ムース用や焼き菓子用の型
- 温度計
- 軽量計
基本的な器具は意外と少ないです。
・ボール
作る量にもよるのですが、できれば直径30cm以上の大きな物が1つ欲しいです。あとはサイズ違いの物がいくつか欲しいのですが、ない場合はお家にあるお皿で代用しても良いと思います。(材料の計量などに使います。)
私は家で使うようにボールのセットを購入しました。参考程度にリンクを貼っておきます。↓
もちろん100均にも売っているので、欲しいサイズだけ購入してもOKです。
・ゴムベラ・ホイッパー
最低でも2本以上は欲しいです。サイズ違いで3本以上あれば安心です。
・裏ごし器
裏ごし器は作るお菓子によっては必要ないかも知れませんが、できれば↓のタイプが1つ欲しいです。
・粉ふるい
粉を振るえればなんでも良いです。たくさん作るときは結構振るうのが大変なので、できれば直径15cm以上の物が欲しいです。
・ハケ
100均のシリコン製の物がおすすめです。
・ムース用や焼き菓子用の型
こちらも100均で十分です。最近はデザインもサイズも豊富です。クオリティの高いものはお店でも使っています。
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・温度計・軽量計
温度計・軽量計は必須の器具です。どちらもデジタルの物が良いと思います。私が使った中ではニトリの製品が安価で質が高いのでおすすめです。
ニトリのキッチン用品はデザインもクオリティも高いので、要チェックです!
タニタも安定のメーカー。
・器具についてまとめ
ご家庭でのお菓子作りで揃えたい、基本的な器具をご紹介しました。その他作るお菓子によって必要な器具が出てくると思いますが、基本的は100均で揃うので、案外費用はかからないのかなと思います。
材料を揃える
器具が揃ったら、お菓子作りに必要な材料を揃えます。材料に関してはプロが使っている材料の中から特におすすめの物だけご紹介します。
生クリームについて
お菓子(ケーキ)と言えば生クリーム。ただ、脂肪分何%とか、植物性とか動物性とかよく分からない!という方も多いと思います。かなりざっくりと解説します。
・ホイップして使う生クリーム
生クリームの脂肪分についてですが、ご家庭でお店のようなケーキを作りたい時のポイントとしては2つだけです。
まずは、砂糖を入れてホイップして使う生クリームです。ショートケーキを作る時や絞り袋で絞って飾りつけしたりする時に使います。
ホイップして使う生クリームの脂肪分は42%以上の物を使うと良いと思います。
脂肪分の多い生クリームほど、当然ながら乳の風味が強くなります。濃厚なソフトクリームを美味しいと感じる感覚に近いでしょうか?
私が今まで使った中では乳脂肪48%の生クリームが1番乳脂肪の多い生クリームでしたが、個人的は少し濃厚すぎて苦手に感じたので、今は42%か45%を使うようにしています。
・ムースやガナッシュ用の生クリーム
続いて、ムースやガナッシュ用の生クリームについてです。
こちらは乳脂肪35%の物を使うと良いと思います。
今までいくつかパティシエの現場を経験してきましたが、基本的にホイップして使う以外(ムース、ガナッシュ、キャラメル、焼き菓子など)は35%の生クリームを使っていました。
生クリームのおすすめのメーカーと商品
生クリームのおすすめのメーカーは「中沢乳業」さんです。
パティシエの現場は中沢乳業さんがなければ成り立たないぐらいお世話になっています。
ホイップ用でおすすめの生クリーム
乳脂肪45%の生クリーム。サイズも200mlでご家庭でも使いやすいです。
濃厚なクリームが好きな方は北海道産の47%の生クリームがおすすめです。
混ぜ込む用でおすすめの生クリーム
中沢乳業のライラックと言う生クリームの35%です。生クリーム独特の風味が少なくスッキリした味わいが特徴です。ホイップしても美味しいので、ご家庭でのお菓子作りにはこれ1本あれば十分かなと思います。
1ℓfが多いなと言う方には、200mlのフレッシュクリーム36%がちょうど良いかなと思います。
中沢乳業さんのHPでその他たくさんの種類の生クリームが紹介されているので、興味のある方は見てみても面白いと思います。
ご家庭向けのレシピも掲載されているので、参考になると思いますよ。
◉フルーツピューレ
フルーツ系のお菓子を作る際に必須のフルーツピューレ。こちらでは、おすすめのピューレメーカーを2つご紹介します。
ボワロン
フランスのメーカー「ボワロン」。冷凍のフルーツピューレを多く取り扱っていて、プロのパティシエからの信頼も厚いです。私が働いているお店でも基本的にはボワロンのピューレを使っています。
キャップフリュイ
キャップフリュイもフランスのフルーツ加工メーカーです。ボワロンと同じくパティシエの現場でよく使われているメーカーです。
私のお店の使い分けとしては、ボワロン社の方が少し価格が安いので、基本的にはボワロン社のピューレを使っていて、どうしても入荷できない場合はキャップフリュイのピューレを使うようにしています。
どちらのメーカーも品質、クオリティは高いのでおすすめです。
フルーツピューレについて詳しくはこちら⬇︎
◉チョコレート
基本的には「クーベルチュール」と呼ばれる、チョコレートとして一定の基準を満たしたチョコレートがおすすめです。パティシエが使うチョコレートは基本的にこの「クーベルチュール」のチョコレートです。
チョコレートについては、正直種類が多すぎて紹介仕切れないのですが、私がオススメするクーベルチュールのチョコレートメーカーを2つご紹介します。
ヴァローナ
まずは、1番おすすめのチョコレートメーカー「ヴァローナ」です。フランスのチョコレートメーカーで、日本では高級チョコレートとして知られています。
カカオの含有量や産地によって、独自のブレンドで作られたチョコレートを取り扱っています。
ヴァローナのおすすめのチョコレートは別の記事にまとめています。
大東カカオ
私のお店でも最近使い始めたのが、日本のメーカーの「大東カカオ」です。ヴァローナのチョコレートは少し癖の強いものが多いのですが、大東カカオのチョコレートは正統派と言う印象で、癖が少なく扱いやすい印象です。
価格もヴァローナに比べると、格段に安いのも魅力的です。
◉バター
バターについては、基本的にはスーパーで売っているバターで十分だと思います。私の職場では森永乳業のバターを使っています。
その他おすすめの材料
その他、ご家庭でのお菓子作りにおすすめできる便利な材料をご紹介します。
チョコレートホイップ
まずは、ホイップするだけでチョコ味のホイップクリームを作ることができる、中沢乳業の「ナイスチョコ」という生クリーム。
チョコ味の生クリームを作るにはガナッシュを混ぜ込んだり、チョコソースを混ぜ込んだりして作るのですが、分離してしまう可能性もあって、調整が難しい部分があります。
ナイスチョコはホイップするだけなので失敗することがないです。味も美味しく、作業効率も上がるのでパティシエの現場でも重宝されています。
ジュペシリーズ
ナリヅカコーポレーションという会社が取り扱っている「ジュペ」という材料があります。ジュペとはフルーツやお酒の濃縮ペーストシリーズの名前です。
ムースや焼き菓子に3〜5%混ぜ込むだけで、様々なフレーバーを添加できる材料で、基本のレシピがあれば無限にアレンジできる魔法のような材料です。
ジュペシリーズについては別の記事で詳しく紹介しています。
まとめ
ご家庭でのお菓子作りに必要な器具や、プロが使っている材料やメーカーをご紹介しました。器具も材料も作るお菓子によって必要な物が変わってくるので、事前にレシピを確認してからの購入をおすすめします。
と言ってもそれが難しいのですが。。。
プロのパティシエでも失敗することがあるお菓子作りなので、失敗しても落ち込まずに、お菓子作りを楽しんでもらいたいなと思います。
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