新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を受けて、飲食店の「デリバリー・テイクアウト」の導入が進んでいます。
洋菓子店・パティスリー・ケーキ屋にとっては、「不要不急の外出の自粛」が強く求められている中で、売り上げが激減しているお店も多いです。
もともとテイクアウト(持ち帰り)が前提の経営スタイルなので、残された対策は「デリバリー(配達)」です。
この記事では、洋菓子店・パティスリー・ケーキ屋は
●デリバリーを導入すべきか?
●デリバリーを導入する方法やアイディア
についてご紹介します。
目次
デリバリーを導入すべきか?
デリバリー(配達)サービスを導入すべきかどうか?はお店がある地域や環境によって変わってきます。
◉Uber Eatsがあるなら利用すべき
まずは、「Uber Eatsのサービス範囲内にお店がある場合」。この場合は利用しない手はないです。
実際すでに登録している洋菓子店もあるので、そちらを参考にすると良さそうです。
◉Uber Eats以外の選択肢
私が働いている鹿児島県を含めて、Uber Eatsのサービス対象外の場合、利用できるデリバリーサービスは3つあります。
①出前館
②楽天デリバリー
③LINEデリマ
ただ、私が調べた限り地方で登録されているお店は、大手のチェーン店や大規模な店舗を持っているお店、デリバリーに特化したお店のみ。
前例が見つからない分、導入は現実的ではないように思えます。
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◉採算が合うかどうか?
洋菓子は材料の原価の他に、包装や保冷剤等のお金もかかる為、そこにデリバリーに必要な経費がかかってくるとほとんど利益は残りません。
ただ、条件やアイディア次第で導入する価値は見出せるのではないか?と思います。
デリバリーを導入できる条件

◉従業員が余っている
私もホテルパティシエとして働いていますが、現在ホテルとしてはほとんど機能していない状態です。
併設するパティスリーも営業時間を短縮していて、正直パティシエとして手を持て余しています。その他の部署でも、仕事がほとんどないという従業員も多く、そういった人材にデリバリーの配達員として、動いて貰うのはアリだと思います。
◉一定数の注文を確保できる
当たり前の条件ですが、注文が入らなければ導入する意味はありません。
すでに地域内で知名度があったり、SNS等で広く宣伝できる場合は、話題性も乗り、注文を確保できる可能性があります。
◉配達方法
車両を使って配達する場合は、燃料費も考慮しなければなりません。サービス範囲の設定にもよりますが、できれば自転車や徒歩で配達できる環境が現実的です。
導入のアイディア
◉配達条件の設定
デリバリーを利用するに当たっての条件の設定は難しいところです。
例をあげると
●デリバリーは焼き菓子のみ
●バースデーケーキのみ配達可
●一定の料金以上の注文
●デリバリー手数料の追加
など、条件の付け方は様々です。できれば単価の大きいバースデーケーキの注文を増やしたいところです。
◉商品の開発
デリバリー開始に当たって、「デリバリー限定商品」の開発も話題性はあると思います。
例えば
●アラカルトケーキセット
●焼き菓子の「Stay Homeセット」
●バースデーケーキの注文におまけのサービス
など、ある程度大きな注文になるように「セット売り」にするのが良さそうです。
「Stay Home」や「お家時間」といったワードを使いたいところです。
◉配達サービス範囲の設定
お店からどれぐらいの距離までをサービスの範囲とするか?というのも大事になります。
1番はやはり「燃料費」。遠くへの配達となると、車両が必要になります。手数料で補えるのであれば、サービスの対象地域を広げても良いと思います。
生ケーキの配達であれば、クーラーボックスの利用や、簡易の冷蔵庫などで対応ができます。
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まとめ
実際に導入するとなると、まだまだ「決めなければならないこと」がたくさんあるように思います。
ただ、考える時間や人材が余っている今だからこそ、できることもあると思います。
新型コロナウイルス終息後も1つの武器となる可能性もあるので、導入を考えてみてはいかがでしょうか?
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